確率・統計の公式集
数え上げ、条件付き確率、期待値、分散と標準化をまとめます。同様に確からしい場合、独立な場合、標本から推定する場合を区別して使います。
順列と組合せ
条件: は整数、。異なるn個から重複なく選ぶ。。
順序を区別するなら順列、しないなら組合せ。
例:異なる5人から2人の組は 。
確率の加法定理
条件:同じ確率空間の事象。排反なら共通部分の確率は0。
重なりを2回数えた分だけ引く。
例: なら和事象は0.7。
条件付き確率と乗法定理
条件:。
Bが起きた範囲を新しい全体として考える。
例:公平なサイコロで「偶数」の条件下で「4以上」の確率は 。
独立な事象の積
条件:AとBが独立である場合。逆にこの等式を独立の定義にできる。
排反とは異なる。互いに影響しないことを条件や抽出方法で確認する。
例:独立な公平なコイン2回が共に表である確率は 。
全確率とベイズの定理
条件: は有限個の排反で全体を覆う事象、、ベイズでは 。
事前の割合と条件付き確率から、観測後の割合を計算する。
例: なら 。
二項分布
条件:独立なn回の試行、毎回同じ成功確率 。。 は定数分布。
非復元抽出など成功確率が変わる場合はそのまま使えない。
例:公平なコイン4回で表が2回の確率は 。
期待値と線形性
条件:和の式は離散型。絶対可積分とする。線形性に独立性は不要。
平均は実際に取り得る値と一致するとは限らない。
例:公平なサイコロの期待値は 。
分散と線形結合
条件:2次モーメントが有限。独立なら共分散0。
共分散0から一般に独立とはいえない。定数を足しても分散は不変。
例:公平なコインの表を1、裏を0とすれば分散は 。
データの平均・分散と不偏分散
条件:平均とデータ分散は 、不偏分散は 。同一分布で独立な標本・有限分散のもとで、 は母分散の不偏推定量となる。
記述する分散と母分散の推定量で分母が違う。標準偏差は対応する分散の非負の平方根。
例:データ1,2,3は 。
標準化
条件:。
標準化しただけで正規分布になるわけではない。Xが正規分布ならZは標準正規分布。
例:平均60、標準偏差10の得点80の標準化値は2。
確認問題
独立な確率変数X,Yについて のとき、 を求めてください。
解答と考え方を見る
独立なので共分散は0。。係数は2乗し、引き算でも分散を引きません。
参考資料・次に読む資料
- MIT OCW:Mathematics for Computer Science論理・証明法・整数・数え上げ・離散確率の講義。
- NIST/SEMATECH:e-Handbook of Statistical Methods確率分布、要約統計量と推定の前提を調べる資料。
資料確認日:2026-11-03。