式・方程式・不等式の公式集
展開、因数分解、二次方程式、不等式をまとめます。等式変形で割る量が0でないか、不等式の等号がいつ成り立つかも確かめます。
平方の展開
条件:実数・複素数で成立。符号は同じ側でそろえる。
中央の項を落とさない。二つの同じ式を掛けた結果。
例:。
平方の差
条件:実数・複素数で成立。
差は積にできる。平方の和を同じ形にはできない。
例:。
立方の和と差
条件:複号同順。後ろの中央の符号は反対。
掛け戻すと二次・一次の交差項が消える。
例:。
平方完成
条件:。グラフや大小を考えるときは実数。
頂点、最大・最小、解の公式の導出に使う。
例:。
二次方程式の解の公式
条件:係数 は実数。。実数解は のとき。
は異なる実数解2個、 は重解、 は実数解なし。
例: の解は 。
解と係数の関係
条件: は の2解。重解は2回数え、。
根を直接求めず対称式を計算できる。
例: の2解では 。
二項定理
条件: は0以上の整数。。
各項は、 個の因子から を選ぶ場所の数で数える。
例: の の係数は 。
相加相乗平均(2数)
条件:。等号は のときだけ。
正の数の和の下限や、和が一定のときの積の上限に使う。
例: なら 。等号は 。
コーシー・シュワルツ
条件: は実数、。等号は2つのベクトルが線形従属のとき(零ベクトルを含む)。
和の積を平方和で評価する。平方後の符号情報に注意。
例:。等号は 。
絶対値の三角不等式
条件:実数 。等号は のとき。複素数にも不等式は成立。
和の絶対値は、各絶対値の和を超えない。
例:。
確認問題
のとき の最小値と、そのときの を求めてください。
解答と考え方を見る
と に相加相乗平均を使うと 。等号条件 と より 。最小値は4です。
参考資料・次に読む資料
- OpenStax:Precalculus 2e式・関数・指数・対数・三角関数・数列を学ぶ教科書。
- MIT OCW:Mathematics for Computer Science論理・証明法・整数・数え上げ・離散確率の講義。
資料確認日:2026-11-03。