知識をつなぐオンライン百科事典
Kanapedia > 数学 > 微分・積分の問題集

微分・積分の問題集

Kanapedia 数学 · 2026-11-03

導関数、接線、閉区間での最大最小、定積分、曲線間の面積、体積の最適化を練習します。微分の計算だけで終えず、定義域・端点・符号の意味を読み取ります。

微分で極値候補を得ても、最大値・最小値が確定したとは限りません。定義域の端点と増減も調べます。

定積分は符号付きの量です。図形の面積を求めるときは、どちらの曲線が上にあるかを区間ごとに確かめてください。

問題に取り組む

基礎

問題1 多項式の導関数

f(x)=3x3−2x2+5f(x)=3x^3-2x^2+5の導関数f′(x)f^\prime(x)を求めてください。

ヒントを見る

(xn)′=nxn−1(x^n)^\prime=nx^{n-1}と、定数の微分が00であることを使います。

解答と途中式を見る

解き方

  1. 項ごとに微分し、(3x3)′=9x2(3x^3)^\prime=9x^2、(−2x2)′=−4x(-2x^2)^\prime=-4x、5′=05^\prime=0を得ます。
  2. 導関数の線形性からf′(x)=9x2−4xf^\prime(x)=9x^2-4xです。

答え

f′(x)=9x2−4xf^\prime(x)=9x^2-4x

検算・確かめ方

得られた式の原始関数は3x3−2x2+C3x^3-2x^2+Cです。微分で定数項が消えることとも整合します。

基礎

問題2 指定点での接線

曲線y=x2−2xy=x^2-2x上のx=3x=3における接線の方程式を求めてください。

ヒントを見る

接線が通る点と、その点での導関数の値を別々に求めます。

解答と途中式を見る

解き方

  1. x=3x=3でy=9−6=3y=9-6=3なので、接点は(3,3)(3,3)です。
  2. y′=2x−2y^\prime=2x-2より、接線の傾きは44です。
  3. 点と傾きの式からy−3=4(x−3)y-3=4(x-3)、したがってy=4x−9y=4x-9です。

答え

y=4x−9y=4x-9

検算・確かめ方

元の曲線と直線の差はx2−2x−(4x−9)=(x−3)2x^2-2x-(4x-9)=(x-3)^2です。接点x=3x=3で差が重なって00になることを確認できます。

標準

問題3 端点を含む最大最小

f(x)=x3−3xf(x)=x^3-3xを閉区間−2≤x≤2-2\le x\le2で考えます。最大値・最小値と、それぞれを取るxxをすべて求めてください。

ヒントを見る

f′(x)=0f^\prime(x)=0となる点だけでなく、両端点の値も調べます。

解答と途中式を見る

解き方

  1. f′(x)=3x2−3=3(x−1)(x+1)f^\prime(x)=3x^2-3=3(x-1)(x+1)なので、区間内の停留点はx=−1,1x=-1,1です。
  2. 導関数は(−2,−1)(-2,-1)で正、(−1,1)(-1,1)で負、(1,2)(1,2)で正です。連続関数の閉区間での最大最小は、端点またはこれらの停留点に現れます。
  3. 値はf(−2)=−2f(-2)=-2、f(−1)=2f(-1)=2、f(1)=−2f(1)=-2、f(2)=2f(2)=2です。したがって最大値は22、最小値は−2-2です。

答え

最大値22はx=−1,2x=-1,2で、最小値−2-2はx=−2,1x=-2,1で取ります。

検算・確かめ方

端点を省くと、同じ最大値・最小値を取る点を見落とします。f(−x)=−f(x)f(-x)=-f(x)という対称性も結果と一致します。

標準

問題4 定積分の計算

∫02(x2+1) dx\int_0^2(x^2+1)\,dxを求めてください。

ヒントを見る

x2+1x^2+1の原始関数を一つ求め、上端と下端の値の差を取ります。

解答と途中式を見る

解き方

  1. 原始関数の一つはF(x)=x33+xF(x)=\frac{x^3}{3}+xです。実際にF′(x)=x2+1F^\prime(x)=x^2+1です。
  2. 微積分の基本定理から、∫02(x2+1) dx=F(2)−F(0)=83+2=143\int_0^2(x^2+1)\,dx=F(2)-F(0)=\frac83+2=\frac{14}{3}です。

答え

∫02(x2+1) dx=143\int_0^2(x^2+1)\,dx=\frac{14}{3}

検算・確かめ方

区間内で被積分関数は正なので、積分も正です。∫02x2 dx=83\int_0^2x^2\,dx=\frac83と、幅22・高さ11の長方形の面積22の和としても確かめられます。

標準

問題5 二曲線の間の面積

曲線y=xy=xとy=x2y=x^2に囲まれる有限な図形の面積を求めてください。

ヒントを見る

交点を求め、その間で上の関数から下の関数を引きます。

解答と途中式を見る

解き方

  1. 交点はx=x2x=x^2よりx=0,1x=0,1です。0≤x≤10\le x\le1ではx−x2=x(1−x)≥0x-x^2=x(1-x)\ge0なので、直線が放物線の上にあります。
  2. 面積は∫01(x−x2) dx=[x22−x33]01=12−13=16\int_0^1(x-x^2)\,dx=\left[\frac{x^2}{2}-\frac{x^3}{3}\right]_0^1=\frac12-\frac13=\frac16です。

答え

面積は16\frac16です。

検算・確かめ方

上下を逆にすると−16-\frac16になり、面積として不適切です。交点の外の無限領域を積分範囲に含めないことも確認します。

発展

問題6 箱の体積を最大にする

一辺1212の正方形の紙から、四隅に一辺xxの正方形を切り取り、折り上げてふたのない箱を作ります。紙の厚さは無視します。0<x<60<x<6の範囲で体積を最大にするxxと最大体積を求めてください。

ヒントを見る

箱の高さと底面の一辺をxxで表し、体積の増減を調べます。

解答と途中式を見る

解き方

  1. 箱の高さはxx、底面の一辺は12−2x12-2xなので、体積はV(x)=x(12−2x)2V(x)=x(12-2x)^2です。
  2. 微分するとV′(x)=(12−2x)2−4x(12−2x)=(12−2x)(12−6x)V^\prime(x)=(12-2x)^2-4x(12-2x)=(12-2x)(12-6x)です。
  3. 0<x<60<x<6では第一因子が正です。したがって0<x<20<x<2で増加、2<x<62<x<6で減少し、x=2x=2で最大になります。
  4. 最大体積はV(2)=2⋅82=128V(2)=2\cdot8^2=128です。端へ近づくと体積は00へ近づくので、最大が内部で実現することとも一致します。

答え

x=2x=2で最大となり、最大体積は128128です。

検算・確かめ方

x=1x=1では体積100100、x=3x=3では108108です。これらの確認だけでは最大の証明にならず、全区間の増減が最大性を保証します。

参考資料・次に読む資料

資料確認日:2026-11-03。