知識をつなぐオンライン百科事典
Kanapedia > 数学 > ピタゴラスの定理

ピタゴラスの定理

Kanapedia 数学カテゴリ

直角三角形の辺の長さの関係を表す基本定理である。

3対4対5の直角三角形の各辺に正方形を作ると、面積9と16の和が25になる。
直角三角形と3つの正方形直角をはさむ辺が3と4なら斜辺は5。2つの小さい正方形の面積の和が、斜辺上の正方形の面積に等しい。図を拡大

定理

直角をはさむ2辺を a,b、斜辺を c とすると、

a²+b²=c²

例

3²+4²=9+16=25=5²

したがって辺の長さ3,4,5の三角形は直角三角形である。

逆とピタゴラス数

三角形の辺が a²+b²=c² を満たせば、その三角形は直角三角形である。整数の組 (3,4,5), (5,12,13), (8,15,17) などはピタゴラス数と呼ばれる。

面積を使った証明

直角を挟む辺がa,b、斜辺がcの合同な直角三角形を4枚用意する。一辺a+bの正方形の四隅に配置すると、中央に一辺cの正方形が残る。中央の角が直角なのは、元の三角形の二つの鋭角の和が90度だからである。全体の面積を二通りに表して整理すると定理が導かれる。

(a+b)² = 4×ab/2 + c² ⇒ a²+b²=c²

例:座標間の距離

点A=(−1,2)、B=(3,5)の横方向の差は4、縦方向の差は3なので距離は√(4²+3²)=5になる。三次元でも直角三角形を二段階で使うと、距離は√{(Δx)²+(Δy)²+(Δz)²}となる。ベクトルの長さを成分から求める公式は、この定理の拡張として理解できる。

適用条件と余弦定理

辺の長さを三つ並べただけでは、どの辺をcとするか決まらない。cは直角の向かいの最長辺である。一般の三角形にはc²=a²+b²−2ab cos Cという余弦定理を使い、C=90度のときにピタゴラスの定理へ戻る。また球面の三角形など、平面のユークリッド幾何学以外にはそのまま適用できない。

確認問題

直角三角形の斜辺が13、一つの直角辺が5なら、残りの辺は何か。

解答と考え方を見る

√(13²−5²)=√144=12。斜辺を求める場合のように二乗を足すのではなく、既知の直角辺の二乗を引く。

参考資料・次に読む資料

資料確認日:2026-10-12。

関連項目