Kanapedia > 医学
医学
人体の仕組み、病気、検査、治療、予防。体の機能と症状の関係、検査値や研究結果を読むための基礎を学びます。
医学記事は一般的な学習のための情報です。個別の診断・治療の代わりにはなりません。症状や検査値は背景と経過を含めて評価し、処方薬の開始・中断・変更は担当の医療者へ相談してください。
目的別の学習ルート
各ルートを上から読み進めると、定義・仕組み・具体例がつながります。記事末尾の確認問題で理解を確かめられます。
検査・薬・予防を判断する基礎
検査の確率、血液と画像の読み方、薬とワクチン、検診の利益と害を学ぶ。
この分野の記事の読み方
一般的な学習のための内容であり、個人の診断・処方・受診判断を代替しない。診断基準、薬の適応、予防接種や検診の制度は地域・時点・本人の条件で異なる。症状や治療については医師・薬剤師などに相談し、緊急時は日本では119番へ連絡する。
カテゴリ内の記事一覧
- 医学と科学的根拠医学は人体と病気を研究し、予防・診断・治療・療養支援に役立てる学問である。分子の仕組みが説明できることと、実際の患者に利益があることは区別して検証する必要がある。
- 人体の解剖と生理解剖学は人体の構造と位置関係を、生理学はその働きを調べる。病気を理解するには、どの部位が変化したのかと、どの機能が障害されたのかを一緒に考える。
- 心臓と血液循環循環系は、心臓をポンプとして血液を全身と肺へ送り、酸素・栄養・ホルモンを届け、二酸化炭素などを回収する。血圧だけでなく、血流量と組織への供給を考えることが重要である。
- 呼吸とガス交換呼吸では、空気を出し入れする換気、肺胞と血液のガス交換、血液による運搬が連携する。息苦しさは呼吸器だけでなく、循環器、血液、神経や代謝の問題でも起こる。
- 消化器と肝臓消化器は食物を分解して栄養を吸収し、不要なものを排出する。肝臓は吸収された物質の処理・貯蔵・合成を担い、膵臓や胆道とともに全身の代謝を支えている。
- 腎臓と体液の調節腎臓は尿を作って老廃物を排出するだけでなく、水・電解質・酸塩基のバランス、血圧、赤血球の産生、骨の代謝にも関わる。尿量だけで腎機能を判断することはできない。
- 脳・脊髄・末梢神経神経系は刺激を受け取り、情報を統合し、運動や内臓の働きを調整する。症状の種類と分布から、どこで情報の伝達が障害されたかを考える「局在」の視点が役立つ。
- 内分泌とホルモン内分泌系はホルモンを血液へ放出し、受容体を持つ細胞の働きを調節する。成長、代謝、血糖、体液、生殖などを制御し、分泌量だけでなく標的細胞の反応も重要である。
- 免疫と免疫関連疾患免疫は病原体や異常な細胞に対処し、組織の健康を保つ仕組みである。防御を強くするだけでなく、自分の体を過剰に傷つけず、反応を適切に終える調節が重要になる。
- 感染症と病原体感染症は、細菌・ウイルス・真菌・寄生虫などの病原体が体内で増え、宿主との相互作用によって障害を起こす病気である。病原体が検出されることと、それが現在の症状の原因であることは区別する。
- 炎症とアレルギー炎症は感染や組織の傷害に対する反応で、原因の除去と修復に役立つ一方、強過ぎたり続き過ぎたりすると障害を生む。アレルギーは免疫反応が関与する過敏症であり、炎症の原因の一つである。
- がんの発生と治療がんは、細胞の増殖や生存を調節する仕組みが変化し、周囲への浸潤や別の場所への転移を起こし得る病気の総称である。同じ臓器のがんでも性質は多様で、診断名だけで治療は決まらない。
- 高血圧の仕組みと評価高血圧は血圧が持続的に高い状態で、心臓・脳・腎臓などの病気のリスクを高める。症状がなくても影響が蓄積するため、正しい測定と長期的な評価が重要となる。
- 糖尿病と血糖の調節糖尿病はインスリンの作用不足によって高血糖が続く病気の集まりである。血糖値を下げることだけでなく、合併症を防ぎ、低血糖などの害を避けながら生活を支えることが治療の目的となる。
- 動脈硬化と心血管リスク動脈硬化は動脈の壁が厚く硬くなる変化の総称である。代表的な粥状動脈硬化では壁にプラークが形成され、狭窄や血栓によって心臓・脳・手足などへの血流が障害される。
- 脳卒中と脳血流脳卒中は脳の血管の閉塞や破綻により、脳の機能が突然障害される病気である。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが含まれ、病型によって治療が異なるため迅速な評価が必要となる。
- 肺炎の病態と診断肺炎は肺の実質に炎症が生じる病気で、細菌やウイルスなどの感染が主要な原因となる。肺胞の中や周囲に炎症が広がるとガス交換が妨げられ、全身にも影響が及ぶ。
- 貧血の仕組みと原因貧血は一般に血液中のヘモグロビン濃度が低い状態を指し、酸素を運ぶ能力が低下する。立ちくらみという症状だけを意味する言葉ではなく、鉄不足以外にも様々な原因がある。
- 診断・感度・特異度・尤度比診断は、症状や診察から考えた病気の可能性を、検査などで更新する過程である。検査の「感度が高い」という性質と、陽性の人が実際に病気である確率は同じではない。
- 血液検査の読み方血液検査は体の状態を数値として調べる方法だが、結果は採血時の条件や測定法、背景疾患の影響を受ける。基準範囲を外れたことと、治療が必要な病気があることは同義ではない。
- 画像診断の原理と使い分け画像診断は、体を通る波や体内からの信号を測り、構造や機能の情報を画像にする。X線、CT、MRI、超音波は見ている物理現象が違い、得意な対象と限界も異なる。
- 薬の作用と体内動態薬理学は、薬が体にどう作用するかと、体が薬をどう処理するかを調べる。効果と副作用は用量だけでなく、体内濃度、標的、他の薬、腎臓や肝臓の働きなどに左右される。
- ワクチンと免疫記憶ワクチンは病原体などに対する免疫応答をあらかじめ誘導し、将来の感染・発症・重症化のリスクを減らす方法である。どの結果をどれくらい防ぐかは、ワクチンと対象疾患によって異なる。
- 予防・健診・がん検診予防には病気が起きる可能性を減らす取り組みと、早期に見つけて害を減らす取り組みがある。スクリーニングは主に症状がない人を対象とし、検査の利益と不利益を合わせて評価する。
他分野とのつながり
参考資料・次に読む資料
- Sackettほか:Evidence based medicine: what it is and what it isn’t(BMJ, 1996)EBMの考え方を示した原著論説。記事中の数値例は独自の架空例。
- NCI:Cancer Screening Overview検診の評価、偽陽性、偽陰性、過剰診断。
- NCI SEER:Introduction to the Human Body細胞・組織・臓器・器官系の構成を学ぶ公的教材。
- NHLBI:How the Heart Works心臓の構造、血流、拍動の仕組み。
- NIDDK:Your Kidneys & How They Work糸球体、尿細管と腎臓の恒常性維持機能。
- NHLBI:Heart Failure心不全の概要と診療への導入。
資料確認日:2026-10-13。