線形代数学
線形代数学(linear algebra)は、ベクトル、行列、線形写像などを研究する分野である。
ベクトル
ベクトルは大きさと向き、あるいは複数の成分を持つ量として表される。例えば (2,3) は2次元ベクトルである。
行列
数を長方形状に並べたものを行列という。行列は連立一次方程式や線形変換を表す。
固有値・固有ベクトル
Av=λv
0でないベクトルvがこの式を満たすとき、λを固有値、vを固有ベクトルという。物理、統計、機械学習などに広く現れる。
基底と次元
ベクトルの集まりが一次独立とは、それらの線形結合が0になるのが、係数をすべて0にしたときだけであることをいう。空間全体を張る一次独立な組を基底と呼び、その個数が次元になる。平面では(1,0),(0,1)が基底だが、(1,0),(2,0)だけでは縦方向を表せず基底にならない。
例:固有ベクトルを見つける
A=[[2,1],[1,2]]では、v=(1,1)に作用させると(3,3)=3vになる。w=(1,−1)には(1,−1)=wとなる。vとwを基底に選べば、Aは各方向を3倍、1倍にする変換として理解できる。複雑に見える混合が、座標系を変えると独立した伸縮へ分かれた。
dim(核 A) + rank(A) = 入力空間の次元
解の存在と最小二乗法
Ax=bに解があるのはbがAの列空間に入るときである。解が存在しても、Ax=0に0以外の解があれば一意ではない。測定データなどで厳密な解がない場合は、残差‖Ax−b‖²を最小にする。列が一次独立ならAᵀAx=Aᵀbから一意に求められるが、数値計算ではQR分解などが安定性のために使われる。
確認問題
(1,1)と(2,2)は一次独立か。
解答と考え方を見る
一次従属である。2(1,1)−(2,2)=0という、係数がすべて0ではない関係がある。この二本が張るのは平面全体でなく一本の直線。
参考資料・次に読む資料
- MIT OpenCourseWare: Linear Algebra連立方程式・ベクトル空間・行列式・固有値の講義資料。
資料確認日:2026-10-12。