学びと考えることの名言
知識を受け取ることと、自分で考え直すことを組み合わせる。『論語』の二つの言葉から学習を考える。
言葉と出典
原文(漢文):學而不思則罔,思而不學則殆。
現代日本語訳(本サイト):学ぶだけで考えなければ見通しを失い、考えるだけで学ばなければ危うくなる。
出典・話者:孔子の言葉として伝わる/『論語』為政第二・15
原文(漢文):溫故而知新,可以為師矣。
現代日本語訳(本サイト):以前学んだことをたどり直して新しい理解を得るなら、人に教えることができる。
出典・話者:孔子の言葉として伝わる/『論語』為政第二・11
文脈と意味
「学」と「思」は、暗記と独創を敵対させる言葉ではない。先人から得たものを理解し直す働きと、考えを学びによって確かめる働きを往復させる。
「温故知新」は、古いものなら正しいという意味ではない。同じ説明を読み返しても、新しい問いや経験を通すことで理解が変わる点に注目できる。
日常で考える例
数学の公式を覚えた後、どの仮定で成り立つかを自分で説明し、数値例で試す。歴史的な文章なら、現在の用語との意味の違いも調べる。
復習時には答えだけを見る前に、理由を思い出して書く。できなかった箇所を原典や教材に戻って確認すれば、二つの言葉を具体的な行動にできる。
当てはめるときの限界
これらは学び方を考える言葉であり、特定の勉強法の効果を実験で保証した記述ではない。初学者と熟練者では必要な支援も異なる。
確認問題
「温故知新」は、古い情報を無条件に信じることか。
解答と考え方を見る
そうではない。既に学んだ内容を吟味し直し、新しい理解へつなぐこととして読む。
参考資料・次に読む資料
- 『論語』為政第二(中国哲学書電子化計画)第11・15・17章。漢文の本文を参照。現代語訳は本サイトによる。
資料確認日:2026-11-06。