科学と経験についての名言
ベーコンの「自然に従う」を、観察と条件を尊重する考え方として読む。
言葉と出典
参照文(歴史的英訳の一節):Nature to be commanded must be obeyed
現代日本語訳(本サイト):自然を働かせようとするなら、自然に従わなければならない。
出典・話者:フランシス・ベーコン/『ノヴム・オルガヌム』第1巻第3節/Spedding英訳
文脈と意味
自然に対して望む結果を得るには、原因や仕組みを知らなければならないという議論の中の表現である。ラテン語の著作を、19世紀の英訳を通して引用している。
「知は力なり」と関連付けて紹介されることがあるが、ここでは別の文章を混ぜず、参照した一節と位置を示す。
日常で考える例
橋を設計するとき、強く願うだけでは荷重に耐えない。材料の性質、形、力の伝わり方を調べ、設計の条件を満たしているかを確かめる。
栽培でも、光、水、温度の条件を変えて結果を記録すると、単なる経験談より原因に近づける。
当てはめるときの限界
この言葉は科学史上の方法論の一部であり、現在の科学的手法をすべて言い尽くしてはいない。自然を利用できることと、その利用が倫理的・社会的に望ましいことも別の問いである。
確認問題
技術的に可能なことなら、実施すべきだとこの一節からいえるか。
解答と考え方を見る
いえない。仕組みを理解して実現する方法と、目的・影響・倫理を判断することは別に検討する。
参考資料・次に読む資料
- Francis Bacon, Novum Organum I(Spedding英訳)第3節。1620年のラテン語著作の19世紀英訳を参照。
資料確認日:2026-11-06。