人との関わり・省察の名言
自分の基準を他者に押し付けず、他者の行動から自分を振り返るための言葉を読む。
言葉と出典
原文(漢文):己所不欲,勿施於人。
現代日本語訳(本サイト):自分が望まないことを、人にしてはならない。
出典・話者:孔子の言葉として伝わる/『論語』衛霊公第十五・24(章番号は版により異なる)
原文(漢文):見賢思齊焉,見不賢而內自省也。
現代日本語訳(本サイト):優れた人を見たら自分もそうなろうと考え、そうでない人を見たら自分の内を省みる。
出典・話者:孔子の言葉として伝わる/『論語』里仁第四・17
文脈と意味
前者は、生涯にわたり実践できる一言を問われて「恕」を説明する箇所に現れる。相手への配慮を、自分の経験を出発点として考える言葉である。
後者は、他者を評価して終わるのではなく、その観察を自分の行動の点検へつなぐ。相手の欠点を見つける競争とは異なる。
日常で考える例
急な予定変更を嫌だと思うなら、自分が変更するときにも早めに伝える。ただし、相手が何を望むかは、想像だけで決めず確認する。
説明の上手な人を見たら、性格をまねようとするより、要点を先に述べるなど具体的な方法を試す。
当てはめるときの限界
自分と相手の好みや状況は同じとは限らない。「自分なら平気」を相手の同意の代わりにしない。他者の問題行動に対して、境界を示すことや距離を取ることとも両立する。
確認問題
自分がされてうれしいことなら、確認せず相手にもしてよいか。
解答と考え方を見る
そうとは限らない。自分の経験は想像の入口であり、相手の希望や同意を確認する必要がある。
参考資料・次に読む資料
- 『論語』衛霊公第十五(中国哲学書電子化計画)「己所不欲、勿施於人」の章。章番号は版により異なる。
- 『論語』里仁第四(中国哲学書電子化計画)第17・24章。孔子の言葉として伝わる記述であり、同時代の録音や逐語記録ではない。
資料確認日:2026-11-06。