溶液
溶液は、溶質が溶媒中に均一に分散した混合物である。
溶媒と溶質
一般に量の多い成分を溶媒、溶けている成分を溶質という。水を溶媒とする溶液を水溶液という。
モル濃度
溶液1 Lあたりの溶質の物質量をモル濃度といい、mol/Lで表す。定量分析や反応計算で頻繁に用いられる。
溶解度
一定条件で溶媒に溶ける溶質の上限量を溶解度という。温度や圧力、溶質・溶媒の性質によって変化する。
均一な混合物とは
溶液では溶質が分子やイオンの尺度で分散し、巨視的には均一な組成を持つ。目に見えないから必ず真の溶液とは限らず、コロイドのような微粒子分散系もある。液体だけでなく、気体混合物や一部の固溶体も広い意味で溶液として扱う。
例:電解質と非電解質
食塩水ではNa⁺とCl⁻が電荷を運び、砂糖水では主に中性の分子として溶けるため、同じように透明でも電気伝導性が異なる。溶けることとイオンになることは同義ではない。溶解の進みやすさは、溶質同士・溶媒同士の相互作用をほどく負担と、新しい相互作用や混合のエントロピーの寄与で決まる。
束一的性質と近似
希薄な理想溶液では、沸点上昇、凝固点降下、浸透圧などが溶質粒子の数に関係する。浸透圧はπ≈icRTで、iは解離などを反映する粒子数の係数である。NaClなら理想的に完全解離した極限で約2だが、実際にはイオン間相互作用がある。溶質の質量だけから粒子数を比較すると、モル質量や解離の違いを見落とす。
確認問題
同じモル数のグルコースと、完全解離するNaClでは、理想希薄溶液中の溶質粒子数はどちらが多いか。
解答と考え方を見る
NaClの方が約2倍。Na⁺とCl⁻の二種へ分かれる。グルコースは一分子を一粒子として数える。
参考資料・次に読む資料
- OpenStax: Chemistry 2e原子・結合・反応量・平衡・速度論・分析などの体系的学習資料。
資料確認日:2026-10-12。