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高分子

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高分子(polymer)は、多数の繰り返し単位が共有結合などで連なった巨大分子である。

エチレンの付加重合。CH₂=CH₂が多数反応し、CH₂−CH₂を繰り返す長いポリエチレン鎖になる。
モノマーと高分子鎖エチレンの二重結合の一部が主鎖をつなぐ結合へ変わり、ポリエチレンができる。下の鎖では水素と末端を省き、炭素だけを描いている。色の違いは繰り返しを見分けるためのもの。図を拡大参考:OpenStax:炭化水素と重合

重合

小さな分子であるモノマーから高分子を形成する反応を重合という。付加重合や縮合重合などの形式がある。

性質

分子量、鎖の長さ、分岐、架橋、結晶性などにより、強度、柔軟性、耐熱性、溶解性が変化する。

天然高分子と合成高分子

セルロース、タンパク質、DNAなどは天然高分子であり、ポリエチレンやナイロンなどは代表的な合成高分子である。

分子量は分布を持つ

多くの高分子試料には鎖の長さが異なる分子が混ざっており、一つの分子量だけでは表せない。数平均分子量は分子の個数に基づく平均、重量平均分子量は重い分子をより強く重み付けした平均である。両者の比は分布の広がりを示す指標になる。

例:ポリエチレンの繰り返し単位

エチレンCH₂=CH₂が付加重合すると、主鎖に−CH₂−CH₂−が繰り返される。繰り返し単位のモル質量を約28 g/mol、重合度を1000とすると、末端の寄与を無視した分子量は約28000 g/molとなる。モノマー分子の二重結合が開いて主鎖の結合へ変わる。

熱可塑性・架橋・ガラス転移

鎖が動きやすい熱可塑性樹脂と、三次元に架橋された熱硬化性樹脂では加熱時の挙動が異なる。ガラス転移は非晶部分の運動性の変化であり、結晶が溶ける融解とは別である。高分子の性能は化学式だけでなく、分岐、配向、結晶化度、可塑剤、加工履歴にも左右される。高分子なら生分解する、あるいはしないと一括りにはできない。

確認問題

同じ繰り返し単位でも、架橋の多い材料と少ない材料の性質は同じか。

解答と考え方を見る

同じとは限らない。鎖同士のつながりが運動や溶解を制限し、弾性、流動性、耐熱性などを変える。

参考資料・次に読む資料

資料確認日:2026-10-12。

関連項目