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地図の読み方

Kanapedia 地理カテゴリ · 2026-10-13

地図は、地表の位置や形、土地利用を目的に合わせて表したものです。縮尺、方位、凡例、作成年月を確かめると、何が読み取れ、何が省略されているかを判断できます。平面の距離だけでなく、高低差や移動のしやすさも読み合わせます。

上段では縮尺1対25000の地図で4センチメートルを測ると、水平距離の概算が1キロメートルになる計算を示す。下段は100、110、120、130メートルの等高線を、同じ縮尺で広い間隔と狭い間隔に並べ、狭いほど斜面が急であることを示す。
縮尺と等高線を読む縮尺の計算は元の地図で測った長さに適用します。電子画面の拡大・縮小や印刷倍率が変わる場合は、表示された縮尺バーなどを確かめます。等高線の比較は同じ地図の縮尺と同じ標高差が前提です。図を拡大参考:国土地理院:地図の一般的事項に関するQ&A

縮尺から実際の距離へ

縮尺1:25,000の地図では、地図上の1cmが地上の250mに対応します。紙面上で4cmなら水平距離は1kmです。縮尺の分母が小さい大縮尺図ほど狭い範囲を詳しく示せます。ただし、印刷や画像表示で拡大すると元の数値縮尺はそのまま使えません。図と一緒に伸縮する距離の目盛りを確認します。坂道の長さや道路の曲がりを含む移動距離は、直線の水平距離とは異なります。

等高線で斜面と谷を読む

等高線は同じ高さの点を結ぶ線です。同じ縮尺と等高線間隔なら、線が密な場所ほど急斜面、疎らな場所ほど緩斜面です。谷では等高線が上流側へ食い込み、尾根では低い側へ張り出す形が手掛かりになります。国土地理院の2万5千分1地形図では、通常の主曲線は10m間隔です。補助曲線もあるため、線を数えるだけで高さを決めず、標高の数字と凡例を併せて読みます。

凡例と方位を確かめる

道路、建物、森林、水田などは色や記号で表されます。同じ色でも標高図では高さ、地質図では岩石の区分を示すなど、意味が変わります。地図の上が北とは限らず、回転できる地図や案内図では方位記号が欠かせません。磁石が示す磁北と、地球の北極の方向である真北も区別します。凡例にない意味を色の印象だけで読み込まないことが大切です。

投影法は用途によって選ぶ

丸い地球の表面を平面に広げると、面積、角度、距離などをすべて同時に正しく保つことはできません。メルカトル図法では高緯度ほど面積が拡大されるため、大陸の大きさを見た目だけで比べると誤ります。面積比較には正積図法、ある地点からの距離や方向には目的に合う図法を選びます。画面の端から端まで同じ縮尺だと思い込まず、地図の仕様を確かめます。

地図を重ねて確かめる

地形図と空中写真、土地利用図、災害想定図を比較すると、住宅地の下に旧河道があるなど、一枚では見えない関係が分かります。ただし撮影時期や更新時期が異なる資料もあります。小さな縮尺では細い道や微地形が省略されるため、表示を拡大するだけで元の精度が上がるわけではありません。避難路の検討では高低差、橋、通行条件も確認します。

確認問題

1:25,000の地図で2cm離れた二点は、水平距離で何m離れていますか。

解答と考え方を見る

2cm×25,000=50,000cmなので500mです。実際の道路が曲がっていたり坂道になっていたりすれば、歩く距離はこの水平直線距離より長くなります。

参考資料・次に読む資料

資料確認日:2026-10-13。