緯度・経度と時差
緯度と経度は、地球上の位置を角度で指定する座標です。緯度は南北、経度は東西の位置を示します。時差には地球の自転が関係しますが、社会で使う標準時は経度だけで機械的に決まるものではありません。
位置を二つの角度で表す
赤道を緯度0度とし、北極は北緯90度、南極は南緯90度です。経度は本初子午線を0度として東西それぞれ180度まで数えます。緯度35度・経度135度だけでは南北・東西が不明な場合があるため、北緯・東経や符号の決まりを確認します。緯度と経度の並べ方が異なるデータもあり、数値が正しくても順序を取り違えると別の場所を示します。
角度と長さは同じではない
緯度1度に対応する南北の距離は、おおむね111kmです。一方、経度1度の東西距離は赤道付近で長く、極へ近づくほど短くなります。経線が極で集まるためです。したがって緯度経度の差をそのまま平面の距離として扱うと、高緯度や広域で誤差が大きくなります。度分秒表記では1度=60分、1分=60秒なので、35度30分は十進表記の35.5度です。
自転から地方時を考える
地球は太陽に対して平均して約24時間で一回転するため、経度15度の違いは地方平均太陽時で1時間に対応します。東の地点ほど先に太陽がその地点の子午線を通過するので、東ほど時刻が進む方向になります。ただし日時計の時刻には季節によるずれがあり、時計の示す時刻と常に一致するわけではありません。15度で1時間という関係は、標準時の境界を描く絶対的な規則ではありません。
標準時は共通の時計を使う仕組み
各地域では仕事や交通のために共通の標準時を用います。日本標準時は協定世界時UTCより9時間進んでいます。例えばUTCの18時は日本では翌日の3時です。標準時帯の境界は地域の運用を反映し、経線に沿わないこともあります。30分や45分の差を用いる地域もあるため、外国との予定では経度から暗算するだけでなく、その地点と日付の時差を確認します。
日付と座標の基準にも注意する
太平洋のほぼ180度付近には日付変更線がありますが、地域を分断しないよう曲がっています。一般に西向きに越えると日付を一日進め、東向きなら一日戻します。地図の位置を厳密に比較するときは測地系も必要です。同じ緯度経度でも、地球の形や座標の基準が異なる資料では位置がずれることがあります。位置の数値には、方角、単位、測地系を組にして記録します。
確認問題
UTCで10月13日の18時なら、日本標準時では何月何日の何時ですか。
解答と考え方を見る
9時間を加えるので、10月14日の3時です。24時を越えると日付も変わります。時差計算では時間の足し引きだけでなく、日付を合わせて確認します。
参考資料・次に読む資料
- 国土地理院:地理院地図で得られる値等について緯度・経度、標高、地図中心の縮尺と測定値。
- NICT:日本標準時協定世界時と日本標準時の関係、原子時計による時刻の維持。
- 国土地理院:地理院地図 操作マニュアル距離・面積・断面図による地形の読み取り。
資料確認日:2026-10-13。