知識をつなぐオンライン百科事典
Kanapedia > 宇宙 > 太陽系外惑星の見つけ方

太陽系外惑星の見つけ方

Kanapedia 宇宙カテゴリ · 2026-10-13

太陽以外の恒星を回る惑星を調べると、太陽系だけでは想像しにくかった軌道や大きさの組合せが見つかります。多くの場合、惑星そのものの写真ではなく、恒星の光や運動に与える影響から存在を探ります。

惑星の通過前と後は恒星が明るく、通過中だけ光度曲線が浅く落ち込む。
トランジット法:星の光の減少観測者から見て惑星の軌道が恒星の手前を横切るときに利用できます。図では惑星の大きさと減光量を強調しています。光度曲線の形には恒星の周辺減光なども影響します。図を拡大参考:NASA:How We Find and Characterize Exoplanets

食によるわずかな減光

惑星が恒星の前を通ると、光の一部を隠します。このトランジットを周期的に測ることで、公転周期や恒星に対する惑星の大きさを推定できます。単純化すると減光率は半径比の二乗です。恒星の半径の十分の一の惑星なら、約百分の一の減光になります。ただし恒星表面の明るさのむらや通過位置も影響し、軌道の向きが適切な系でしか観測できません。

減光率 ≈ (惑星半径 / 恒星半径)²

恒星のふらつきを測る

惑星と恒星は共通重心の周りを回ります。そのため恒星の視線方向の速度が周期的に変わり、スペクトル線がドップラー効果でずれます。視線速度法は惑星の質量に関する情報を与えますが、軌道の傾きが不明なら一般に最小質量に相当する量が得られます。トランジットと組み合わせれば傾きの制約が強くなり、半径と質量から平均密度も推定できます。

他の発見法が補う領域

直接撮像は、恒星の強い光を抑えて離れた惑星の光を捉えます。若く高温で、大きく離れた惑星などが有利です。重力マイクロレンズ法では、前景の恒星系が背景の星を拡大する明るさの変化を使います。恒星の位置の揺れを測る方法もあります。どの方法にも得意な質量や軌道の範囲があり、見つかった惑星の一覧が宇宙全体の割合をそのまま示すわけではありません。

方法測るもの基本的な制約
トランジット恒星の減光軌道がこちらの視線を横切る必要
視線速度恒星のスペクトルの周期変化軌道の傾きと恒星活動の影響
直接撮像惑星自身の光恒星との明るさの差が大きい
マイクロレンズ背景星の一時的な増光同じ現象の再観測が一般に難しい

半径と質量だけで組成は決まらない

平均密度が高ければ岩石や金属が多い可能性があり、低ければ厚いガス層などが考えられます。しかし異なる内部構造が同じ質量と半径を再現することがあります。大気を通った光のスペクトルは分子を探る手掛かりになりますが、雲や恒星活動の影響も受けます。「地球サイズ」と「地球と同じ環境」は別の主張であり、観測で直接分かった量を区別して読むことが大切です。

惑星らしい信号を検証する

恒星黒点による明るさや速度の変化、食連星、近くに重なった別の星などが惑星らしい信号を生むことがあります。繰り返し観測し、別の波長や装置で確かめることが必要です。大きく短周期の惑星は観測しやすいため、初期の発見例の偏りを形成理論と混同してはいけません。検出できなかった惑星も考慮することで、惑星の実際の分布を推定します。

確認問題

恒星の半径の二十分の一の惑星が、恒星の前を横切るときの減光率は、単純近似で何%ですか。

解答と考え方を見る

(1/20)²=1/400なので約0.25%です。恒星表面を一様な明るさとし、惑星が完全に手前に入る場合の近似です。

参考資料・次に読む資料

資料確認日:2026-10-13。